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筋書き通りに運んだ 関ヶ原の戦い前哨戦―岐阜城陥落― [番外編]

1600年-関ヶ原の戦い-の前に、家康方に付いた 福島正則、池田輝政軍、浅野幸長など
豊臣恩顧の大名により岐阜城攻めが行なわれました。

あの信長が築いた岐阜城が簡単に陥落した事で、東軍に寝返る者が続出し、
形勢は東軍へと一気に傾きました。

実は、戦いの前から、弱冠19歳の岐阜城主秀信(織田信長の嫡孫)に
重臣の木造具政(こずくりともまさ)や百々綱家(どどつないえ)と
浄土真宗 [善行寺]の住職である円清と、家康や福島正則等の重臣と
家康側に付く事で手筈が整っていた様です。

秀信に、家康方に付く様に進言したものの、石田三成と密約が出来ており、
秀信が三法師と云われた頃から、清州会議に代表される様に秀吉にとり立てられた
恩義に忠実であった為、西軍「石田三成」に加わる事に決断は固かった様です。

 この織田秀信の決断で 美濃の武将の殆んどは西軍側に荷担する事になりました。


善行寺の円清和尚は 以前から家康と親交深く、家康を高く評価し、世の趨勢は
徳川に移っている事も感じていました。
  
又、秀信にも信頼されており、岐阜城攻撃の前夜の軍議にも出ており、  
円清和尚は会議後、直ぐに池田輝政に岐阜城側の作戦内容―軍議では道も険しく
容易に近付かないと判断した為 城の裏手には兵が少ない事を知らせました。

岐阜市 善行寺

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それと共に、岐阜城が陥落しても、秀信の命は奪わず、同じ浄土真宗で織田家のゆかりが深い
上加納村の浄泉坊(現在の円徳寺)にて出家させると云う話ができていたのです。

戦は、叔父信長の桶狭間の戦いに倣い 野戦を選択した織田秀信は、「米野の戦い」「竹鼻城攻撃」
「乱闘橋の闘い」の敗戦により、岐阜城へ逃げ帰り、籠城戦を強いられました。


福島正則軍が正面の総門、 浅野幸長が「瑞龍寺砦」、 池田輝政が城の北側から攻撃と
三手に別れて攻撃を行い、本丸に追い詰め火を放ちました。

落城の際、城に残った女たちは、次々とこの御手洗池に身を投げたと云われます。

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城内で自刃した武将達の血痕が付着した、城の床板は、織田家の菩提寺である
崇福寺の天井(血天井)板として使う事で、供養されました。

現在も、崇福寺に拝観すると、黒い染みになった血がついた 血天井を見る事が出来ます。


自害しようとした秀信は、手筈通りの説得により降伏し、助命されて、小姓十四人を伴い
上加納村の浄泉坊(現 円徳寺)に入り、武具を外し、住職を導師として剃髪したうえで
高野山におくられました。

岐阜市 円徳寺

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円徳寺に残る 秀信の髪塚

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「この度の籠城につき、手を砕き、比類無き働き見届け候段、尤もに感じ入り候也  
慶長五年八月二十三日  秀信(花押)」
と感状を家臣に与えたうえで 仏門に入ったと云われます。

そして、重臣の木造具政、百々綱家は池田輝正の配下となる事で許される等、
円清和尚の段取り通り事が運んだ様です。

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